2020年の今、少子化が止まらなければ、2050年までに日本の人口は1億人を割ると予測されています。
これは、今後生産年齢人口が減少し、資本の価値を増やす力が衰えていくことを示唆しています。そして、「閉じていく」姿勢ではこの国の課題を解決できないことを暗示している予測でもあります。
国連の調査では、現在、世界全体では移民と呼ばれる人たちが2億7千万人存在し、そのうちの74%は20~64歳の「働き手」世代とのこと。もっと良い生活、より良い環境を求める若い世代の移住は、移住先の社会に新たな活気をもたらし、その国の魅力を高めていくことでしょう。それは、人とお金の移動が織りなすポジティブな循環でもあるのです。
この日本への移住者も増加傾向にあります。しかし、この国の豊かさを知れば、本当はもっともっと多くの人が移り住んでいないとおかしい。私たちはそう思っています。
我が国でモノや不動産の価格が下がっていることは消費者にとって好ましい現象にも思えますが、これは、人口減少と需要減少が引き起こす客の奪い合いが見せている「からくり」と言えます。安いだけでは人々が住みたい理由にはならないのです。
例えば地域の多様性や伝統ある文化。豊かな自然と都市がすぐ近くにあること。可能性は大きいのに、動き続ける世界の人々やお金を受けとめられていないのは、「閉じていく」姿勢のせいではないでしょうか。
不動産に魅力がある国になることは、大切にしてきた資産の価値が上昇していく、安心して暮らせる国になることです。暮らす人が増えれば、働く人が増えます。事業を営む人が増えていくことで、多様な、魅力あるビジネスが生まれていきます。
私たち青山REAXの仕事は、海外から日本を目指す人やお金の流れを生み出すこと。そして、この国を世界で働く人たちが集まる街、「投資したい」街に変えることです。その時、この国は世界が成長するうねりの一部となり、誰もが「働きたい、住みたい、暮らしたい」と思える、未来に対しても「開いていく国」をつくることになると考えています。
この国の未来は、世界と繋がることにあり、青山REAXは世界と日本を繋げていく会社であり続けたいと思っています。